地上182センチメートルを、キミと。
「・・・・・・・そっか。 でもやっぱ、メイクさせてよ。 将来美容師になる為に練習台になって」
そう言う大志くんに
「将来どころか、進級さえも危ういくせに」
と、ワタシも一瞬過ぎったが敢て言わなかった言葉を、香川くんが意地悪な顔で言った。
『カンジ悪ー』と大志くんが唇を突き出すと、香川くんがそれを摘んで捻った。
痛がる大志くんを見て、嬉しそうに笑うSな香川くん。
楽しそうに2人が戯れている。
身体が小さくても卑屈にならない大志くんは、香川くんとこんなにも仲良しだ。
なのにワタシは・・・・・・・・。