地上182センチメートルを、キミと。
「…………………慰めとかじゃなくて、ホントにそう思ったよ、オレ」
…………………やっぱりワタシは巨人だ。
真剣にワタシの目を見る香川くんは、どうしたって上目遣いになっていて、ワタシはそんな香川くんを見下ろす形になる。
嫌というほど、自分のデカさを思い知らされる。
「…………………ありがとね、香川くん」
嘘を吐いてくれてありがとね、香川くん。
嘘だと分かっていても、やっぱ嬉しいよ。
好きになっちゃうよ。
だから、もうこれ以上慰めてくれなくていい。