無愛想ちゃんの恋の行方。
これが恋なのだろう。
[これが。]

その日の放課後、私は探し物をしていた。
お気に入りのキーホルダーをなくしてしまってオレンジ色をした夕日が沈むギリギリまで探したのにみつからなったので、落ち込んだ気持ちで帰り支度をしていた。

ガラッ・・・

急にドアが開いた。

開いたドアの場所に長身の男子生徒がたっていた。顔の綺麗な人・・・

「あら!まだ残っていたのね今日はめずらしいわねぇ・・・」

彼の口からオネェ口調の言葉がでた衝撃で私は

「・・・なんでオネェ口調・・・?」

と口からでてしまった。

「あら!豆鉄砲食らったみたいな顔して!!オネェ口調でもいいじゃないの!失礼ね!!」

とすごい剣幕で言われてしまった。

******

「で、アンタなんでこんな時間にここにいるのよ。」

「あ、ちょっと探し物を・・・」

私はキーホルダーを無くしたことを彼にいった。彼は呆れ顔で

「まったくもう!どんくさいわね!私も探してあげるわよ!」
と思ってもないことを言ってくれた。私は男の人からそんなことを言われたことがないので「大丈夫です。」といったんだけど・・・

「お前一人で探したから見つかんなかったのかもしんねぇじゃん。遠慮すんなよ」

と急に口調を変えていわれて言われた私は動揺して断ることができず、一緒に探してもらった。

******

「あっ!これじゃないの!?」
「あ!!これです!!!!!」

私と彼は学校中を探し、キーホルダーをみつけた
「あっありがとうございました!」
私は、一緒に探してくれた彼にお礼をいった。
すると、彼は笑いながら口調をかえて

「あんた、やっと笑ったな」
といった・・・あ、ほんとだ・・・私笑ってる・・・
「気持ち悪くないですか・・・?」

私は心配で聞いてみた・・・

すると彼は、不思議そうな顔で
「アンタには笑ったほうが似合うとおもうわ私。」
とオカマ口調に戻って言った。

「・・・・・」
「じゃあ私、帰るわねアンタも気おつけて帰りなさいね♪」
「・・はい。」
彼の後ろ姿をみながら

(もっとこの人のことが知りたい)


と、思ってしまった。


…彼の名前を聞きそびれてしまった。
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