どんなことも二人で乗り越えて

「そのいかにも自分がトップです。みたいな思考がだよ!!見てて気に食わねえ…」

俺は言った、言いたいことは全部言ったぞ。目の前には拳を作り震えてる西崎…もう俺は腕を一本へし折られようが構わないよ
なんて思いながら目を閉じた

目を閉じた視界が暗くなる…あーあ、後1秒もしないうちに俺の顔面には激痛が走るのか…

…………
??
あれ…確かに視界は暗いけど一向に痛みを感じない、まさか俺ショック死しちゃった!?
恐る恐る目を開く

今俺の視界にどアップで映っているのは…明らかに西崎の拳とそれを包むように見える奇麗な手の甲
…女?
俺は視線をその手から腕へと辿って誰か確認する

「っ…神崎!?」
廊下中にこだまするようなでかい声で西崎が叫ぶ
「ああ、お久しぶり。ヤンキー君」
「今俺はムカついてんだよ!!二人からコケにされて…お前だろうが容赦はしねえ!!」
俺はこの久しぶりに見た殺気を感じる遥香の笑みに篠山と一緒に後ずさることしか出来なかった
すると、俺めがけてポーンと未開封のメロンパンが二つ飛んでくる
< 21 / 44 >

この作品をシェア

pagetop