どんなことも二人で乗り越えて
こんな屈辱が他にあるだろうか?
今にでもこんなことを嘘でも言った自分の口を切り裂きたいとすら思う…

ふと、白川の方に視線をやると白川は骨格をあげ満足そうに笑っていた
こんなんで授業に出れる自信もない…白川を殴ってしまいそうで、
私は一言晴昭にごめんと告げると教室を出て校長室へと向かった

校長…唯一私の正体を知ってる人間だ、今は完全に足を洗ったが前は父の組で幹部を務めていたらしく、私のよき理解者である
私はこの校長の言葉のおかげでまだ少し父のことを信じられたが、それは結局何年も昔の話で…父はすっかり変わってしまったということは校長すらも知っている

ノックし、校長室に入る
「おっと、まだ入っていいとは言って…ああ、君か」
『何であいつをこの学校に入れた!?』
そういうと苦しそうな顔をし、苦笑する校長
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