どんなことも二人で乗り越えて
でもやっぱ…付き合ってもないのに。とは正直思う
『彼氏…かあ。私そんなガラじゃなかったはずなんだけどなあ…』
「なーにいってんのっ!羨ましいぞっ、こらっ」
なんてほわほわと微笑む北山先生に反論する気力もなく…
『まあ…はい、先生は彼氏とかいないんですか?』
「ははっ、そんなもの要らないよーっ?私はこの学校で見る皆の笑顔に一番恋してるから!」
なんて微笑みながら言う、あなたは天使ですか。
『なんか照れますね…っていっても私はあんま笑ったりはしませんが』
「まーったくもー!!イケナイ子だねえ」

なんて話していた時…
「先生、少しだけここで休ませて頂いても…ああ、遥香」
私はそいつの姿を見て自身の目付きが悪くなっていくのを感じた

「あっれー?初めて見る顔だなあ…? あ!もしかして君が野田君かなあ?」
「ええ、初めまして」

私は挨拶を交わす二人を横目に静かに部屋を出ようとする
が…
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