どんなことも二人で乗り越えて
もうクラスは声を出せない程に驚いている、もはや尚人も口をあんぐり状態だ
で、極めつけがこれ
『私自分の名字嫌いだからさ、名前で呼んでくれると嬉しいんだけど?』
「えっ」
尚人はもう内心パニックを起こしているんだってことがこの距離から見ていても分かった
『どうしたの?…変わった人だね』
はははと笑う神z…遥香は普通の女子そのものだった
「いやっ、そんなことないよ。じゃあ、今日の夜にメールします」
『了解、じゃあまた明日』
笑顔で手を振りながら教室を出て行った神崎…じゃなくて遥香。もうクラス中が放心しているといっても過言じゃないんじゃないかこれ。
何秒かして尚人がへろへろになってこっちに向かって歩いてきた
「晴昭ー帰ろうぜえ…」
「お、おう…」
尚人に浴びせられる視線を感じながら教室を出た…今日は何か本当に疲れた1日だったな。
「お前、意外に神経図太いんだな」
感心しながら俺はいった
「それ褒めてるように受け取れねえから。だって美人さんだしっ!」
「黙れ面食い」
なんてふざけながら帰路をを歩く

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