レインストーム
ギュッとフェンスを握り、下を覗きこむとけっこうな高さ。多分ここから飛び降りれば一発で逝ける。
もしあいつらのせいで私が死ぬ事になったら、遺書に今までの事全部書いて学校に居られなくして、一生恨んでやる。
と、言っても死ぬのは怖い。
痛いのも嫌だしいじめなんて飽きればすぐに終わる。そう思ってもう半年が過ぎたけど。
やっぱり死んじゃう?それとも…………。
『おい、てめぇまさかここで自殺しようとか思ってんじゃねーだろうな』
誰も居ないはずの屋上に人の声。
しかも絶対これ私に向けて言ってるよね?
恐る恐る振り返るとそこには古屋 千暁が居た。