恋の気持ち

入学式&前進

付き合えないならそれでいい



でも、いつか私に惚れさせてあげる



自信あるんだよ?私を振ったこと後悔させてあげるから!



ー・-・-・-・-・ー・





今日は櫻木学園の入学式







私はこの高校の新1年生になる七瀬花恋(ななせ かれん)







この高校には中学校から仲良かった先輩達もいるし同級生たちもほぼ半数がここに入学する







私の一番の親友である藤堂美玲(とうどうみれい)も、もちろんこの高校なの!






だから、高校生活に不安なんて一つもないのだ←なんちって




そんな思いで始まった入学式






私はなぜか1年生代表として挨拶かなんかをするらしいから他の新入生よりも早く体育館に来ている





だから、まだ美玲とも話せていないし、ましてや自分のクラスなんて知る時間もなかった





残念だなーーなんて思ってしまう






先生たちの担任発表、挨拶や話なども終わり次は私の番






まぁ、渡された文章を読むだけなんだけどね?






緊張もせずにステージに立った





こんなとこで緊張なんかしたら、何か失敗しそうだな…






でも… 何だかざわざわしている







「え…あの子むっちゃ可愛い…」「あの可愛い子ってどこの中学出身?」






・・・・・・・・。




たくさんの人が一度に喋っているからうまく聞き取れない







とにかく気にしないことにして








「こほ…ん」







とワザとらしくセキをしてから話し始めた








読む練習もしてないのでところどころ噛んでしまったり、詰まってしまったけれど…長ぁぁい挨拶文を読み上げた








「私たち新入生は精いっぱい頑張っていきまぁす!」






これで終わりっと♪







適当に読み終えてお辞儀をすると、ざわざわしていた体育館がもっとざわつき始めた







「マジ可愛い…俺惚れちゃったかも…」「あの子って花恋ちゃんって言うんだって!」







…うるさい






なんかみんな私の事言ってんの?








よく分かんないけど何か腹立つ…






そんなことを考えながら先生たちや学校関係者、地域の偉い人などがいるところにある…私の席へ、はげた頭の校長を目指してステージを降り、歩いていた





あの校長先生まだ若いのにー







はげちゃってるんだ?ドンマイだね……







てか…なんで私があんな堅苦しい席にいなきゃなんないんだろう?






クラスの席に行きたいなぁー








なんーて考えて歩いていたら……フワァっと柑橘系の爽やかなにおいが漂った







驚いてにおいの方向を向くと誰か背の高いこの学園の制服を着た男の人がステージに向かって歩いていた








校長の頭しか見ていなかったからすれ違った事に気づかなかった…









次は確か生徒会長の話だっけ?








じゃあ、たぶんあの人は生徒会長なんだ…







ふぅん…







あんま興味ない




でもこの考えはすぐにくつがえされた
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