出会い系ランニング
会いたいと思う時こそ会えないと思いきや、一週間たたずに再会出来た。

彼女はコンビニの前に居て、俺が近づくと、前に挨拶した時のようにちょっと会釈した。
「よくこのコンビニ居るんだね」
「いや、‥まぁ」
「俺、この間、すっかり浮かれて名前聞くの忘れちゃってさ‥あ、俺は金指賢士。
ケンジ、って呼んでね。」
「ケンジ?」
「そう、ケンジ」
「ケンジ、ケンジ、ケンジ‥」
覚えるように何度も呟く彼女は、本当に可愛くて、胸がキュンキュンした。
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