出会い系ランニング
暗がりの中、歩道のないコンビニの脇道を、俺は道路側を選んで並んで歩いた。
あぁ、これってデートっぽくて凄くいい。
後ろから来た車が対向車と擦れ違う時にゆっくり寄せて来たのを除けて、俺の腕が笑美の手に少しだけ触れた。
俺は思い切って笑美の手を握った。
うわ〜ドキドキする!
笑美は手を解いたりせず、黙って少し握り返してくれた。
それだけでもうテンション上がっちゃって、
「実は俺さ、彼女とか初めてなんだよね」
なんて要らないカミングアウトをしてしまって、自分が言った言葉を自分で聞きながら恥ずかしくなって、即効で後悔した。
でも落ちた俺の心は笑美の
「‥オレも」
って言葉で一気に浮上したと同時に、自分の事をオレって言ったのに驚いて、恥ずかしさはどこか遥か彼方へ飛んで行ってしまった。
あぁ、これってデートっぽくて凄くいい。
後ろから来た車が対向車と擦れ違う時にゆっくり寄せて来たのを除けて、俺の腕が笑美の手に少しだけ触れた。
俺は思い切って笑美の手を握った。
うわ〜ドキドキする!
笑美は手を解いたりせず、黙って少し握り返してくれた。
それだけでもうテンション上がっちゃって、
「実は俺さ、彼女とか初めてなんだよね」
なんて要らないカミングアウトをしてしまって、自分が言った言葉を自分で聞きながら恥ずかしくなって、即効で後悔した。
でも落ちた俺の心は笑美の
「‥オレも」
って言葉で一気に浮上したと同時に、自分の事をオレって言ったのに驚いて、恥ずかしさはどこか遥か彼方へ飛んで行ってしまった。