出会い系ランニング
「あー、笑ったな?」
責めてる風じゃなく言って俺も笑う。
「だって‥フフ‥」
エミも声に出して笑って、久しぶりに見るエミの笑顔に俺は胸がホッと和んだ。
まだエミが帰るまでには少し時間がある。
「‥エミに見せたい物があるんだ」
俺とともちんみたいに一緒に居るだけで通じる事も確かにあると思うけれど、話さないと伝わらない事の方が多い。
相手が自分だけに打ち明け話をして来たら、誰だって気分悪くはならない。
だから俺が自分から心を打ち明けて話せば、エミだって話せる事があるんじゃないかと思う。
あんまり言いたくない話ではあるけれど、エミともっと親しくなりたくて俺はクローゼットからアルバムを取り出した。
「これ、見てみて」
それは高校の卒業アルバム。
開いて見せた集合写真の中の俺を、エミは見付けられない。
「どれ?」
俺はまず写真の下の名前の所を指さして、その指を上の写真の所に合わせた。
責めてる風じゃなく言って俺も笑う。
「だって‥フフ‥」
エミも声に出して笑って、久しぶりに見るエミの笑顔に俺は胸がホッと和んだ。
まだエミが帰るまでには少し時間がある。
「‥エミに見せたい物があるんだ」
俺とともちんみたいに一緒に居るだけで通じる事も確かにあると思うけれど、話さないと伝わらない事の方が多い。
相手が自分だけに打ち明け話をして来たら、誰だって気分悪くはならない。
だから俺が自分から心を打ち明けて話せば、エミだって話せる事があるんじゃないかと思う。
あんまり言いたくない話ではあるけれど、エミともっと親しくなりたくて俺はクローゼットからアルバムを取り出した。
「これ、見てみて」
それは高校の卒業アルバム。
開いて見せた集合写真の中の俺を、エミは見付けられない。
「どれ?」
俺はまず写真の下の名前の所を指さして、その指を上の写真の所に合わせた。