出会い系ランニング
【第3章】

1

シンデレラタイムを過ぎて帰った翌日、笑美は家に来なかった。
俺はランニングしながらコンビニや前に見かけた公園のベンチで笑美の姿を探したけれど、居なかった。
その翌日も笑美は来なくて、俺は外が暗くなってから家にもコッソリ様子を見に行ったら、電気が点いていた。
俺が家を知ってるのを笑美は知らないから家の裏で少しの間だけ耳を澄ましてみたけれど、笑美が居るのかどうかは分からなかった。
連絡が付かないのが痛い。なんだか胸騒ぎがして、お父さんの電話番号でもいいから聞いておけば良かったと思った。
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