出会い系ランニング

何て言ったらいいかわからなくて、不自然な沈黙が続く。俺は頭フル回転でセリフを考えた。
そうなんだ？違う。そんな簡単に返しちゃいけない。
よくあるの？違う。そんな事もうわかってしまった。
俺は殴られた事なんてないよ。違う！そんな事比べても仕方ない！
俺は‥俺は‥
考えている内に、どうしようもなく怒りが立ち上って来て、感情が爆発しそうだった。
俺は‥笑美を、大事にしたいと思ってた。
付き合っているんだからもっと触りたいとも思ってたけど、うかつに触れないくらい大事で。
もし触れ合えるようなチャンスがあったら、優しくしたいと思ってたんだ。
それを‥それなのに。
アザになる程、殴るなんて許せない。
俺の大事な笑美を。