出会い系ランニング
「なんでコレにした?」
智はカードを見つめたまま聞く。
「んっと‥」
いざ聞かれると上手く説明出来なくて言葉を選ぶ。
「ともちんて俺にとって何でも言えちゃう存在だから、ともちんも何でも言って欲しいなって思って」
智はしばらく黙ってから、メガネを中指で押し上げて俺の方を見ないまま
「‥ありがとう」
って小さく言った。
その言い方がなんだか気になって
「しっくり来なかった?」
って聞いてみた。
「違う、そうじゃなくて‥お前、意外とよく見てるなって思って」
「意外と、は余計だろっ」
笑って智にスローモーションのようにゆっくりパンチした。智は手の平で受け止めて、二人で笑い合った。
智はカードを見つめたまま聞く。
「んっと‥」
いざ聞かれると上手く説明出来なくて言葉を選ぶ。
「ともちんて俺にとって何でも言えちゃう存在だから、ともちんも何でも言って欲しいなって思って」
智はしばらく黙ってから、メガネを中指で押し上げて俺の方を見ないまま
「‥ありがとう」
って小さく言った。
その言い方がなんだか気になって
「しっくり来なかった?」
って聞いてみた。
「違う、そうじゃなくて‥お前、意外とよく見てるなって思って」
「意外と、は余計だろっ」
笑って智にスローモーションのようにゆっくりパンチした。智は手の平で受け止めて、二人で笑い合った。