RealGameー恐怖は終わらないー
喧嘩
あたしが老婆を担いで外へ出れたのは、それから更に20分が経過していた。
いくら軽くても、人1人を背負って出口を探すのはさすがに重労働だった。
外へ出るとピンク色の傘をさした小学生くらいの女の子が「おばあちゃん!!」と、言いながらあたしの方へと駆け寄って来た。
その後ろから、女の子の両親だと思われる夫婦も透明傘をさしてかけてきた。
あたしは無言のまま、びしょぬれになった老婆を背中からおろした。
奥さんの方がすぐに老婆へ傘をさしだし、そして小学生の女の子に向かって「どうしておばあちゃんを置いてきたりしたの!!」と、しかりつけた。
女の子は老婆が出てくるのを待っている間も何度も叱られたのだろう、よく見ると目は充血して真っ赤になっている。
いくら軽くても、人1人を背負って出口を探すのはさすがに重労働だった。
外へ出るとピンク色の傘をさした小学生くらいの女の子が「おばあちゃん!!」と、言いながらあたしの方へと駆け寄って来た。
その後ろから、女の子の両親だと思われる夫婦も透明傘をさしてかけてきた。
あたしは無言のまま、びしょぬれになった老婆を背中からおろした。
奥さんの方がすぐに老婆へ傘をさしだし、そして小学生の女の子に向かって「どうしておばあちゃんを置いてきたりしたの!!」と、しかりつけた。
女の子は老婆が出てくるのを待っている間も何度も叱られたのだろう、よく見ると目は充血して真っ赤になっている。