RealGameー恐怖は終わらないー
ゲームソフトを買ってまだ3日だけれど、簡単すぎて飽きてしまった。


あたしはテレビの電源を落とし、そして携帯電話に目をやった。


簡単なゲームならいくつか入っているけれど、本格的に遊べるゲームは1つもない。


「お風呂でも入ろ」


あたしはそう呟き、携帯電話をベッドへと放り投げた。


着替えを持ち、電気を消して部屋を出る。


真っ暗になった部屋の中、誰も触れていない携帯電話の画面に明かりがついた。


画面には【接続中】の文字と、待ち時間を示す数字。


その数字がカウントされていくことに、誰も気がつかなかった……。
< 12 / 525 >

この作品をシェア

pagetop