RealGameー恐怖は終わらないー
2人プレイ
翌日の日曜日。


すっかり熱が下がったあたしは怜央に連絡を取ろうかどうしようか、悩んでいた。


昨日和花に怜央の様子をもっと詳しく聞いておくべきだった。


今あたしから連絡をして、もし火に油をそそぐようになってしまったらどうしよう。


そう思うと、一旦受話器を持った手が再び受話器を置いてしまうのだ。


普段携帯電話で簡単に連絡を取り合っていたから、固定電話だというだけで随分と敷居が高くなってしまう。


「芹香、なにしてるのさっきから」


廊下に置かれている電話の前で30分くらいうろうろしていたから、ついにお母さんに注意されてしまった。

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