RealGameー恐怖は終わらないー
電話の下の棚を開けると電話帳と一緒に、この街の地図が無造作に突っ込んである。


普段使わない地図は茶色く変色していて、あたしはそれを引っ張り出しすぐに2階へと戻った。


「あった!」


そう言いながらテーブルの上に地図を広げる。


さっきまで画面に出ていた地図をどうにか頭の中でよみがえらせる。


「どこらへんに似てるんだろう?」


「あ、ここは? 学校の近く!」


和花がそう言い、学校の校舎裏を指差した。


「……そうかもしれない……」
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