RealGameー恐怖は終わらないー
☆☆☆

予想通り、車いすは入り口からそう離れていない場所に置かれていた。


足の悪い患者さんのために用意されているものだ。


あたしはそれを一台借りて、すぐに和花の元へと戻って行く。


しかし……。


ほんの少し離れていただけなのに、さっきよりもひどい光景がそこに広がっていてあたしは目を疑った。


吐血して倒れている人。


白眼をむき、もう息をしていない人。
< 186 / 525 >

この作品をシェア

pagetop