RealGameー恐怖は終わらないー
「……ゲームを続けなきゃ、次は両親が死んでしまう。でもきっと、ゲームをしても他の誰かが死んでしまうの」


「そんな……」


怜央が、あたしの肩を優しく抱きよせる。


傷がまだ少し痛んだけれど、あたしは黙っていた。


「あたし、どうしたらいい?」


ジワリと涙が浮かんできて視界がにじんだ。


和花の葬儀中にもあたしは泣くことができなかった。


あたしのせいで和花が死んだのに、泣くなんてできなかった。
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