RealGameー恐怖は終わらないー
悪魔が持っている工具が床や壁にぶつかり、ガツンッ! と音をたてた。


「危ない!!」


あたしがそう叫んだのが先か、悪魔が怜央へ向けて工具を振りおろしたのが先か……。


怜央は咄嗟に左腕で自分の顔をガードし、その腕に工具がぶつかる。


「……っ!!」


顔をゆがめ痛みに耐える怜央。


腕の骨がヒビリビリと痺れるように痛いはずだ。


「怜央、もうやめて!」


しかし、あたしの声は怜央の耳に入らない。
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