RealGameー恐怖は終わらないー
散々泣き尽したハズなのに、涙はまたとめどなくあふれ始めた。


なんなのよ……。


なんなのよ、なんなのよ、なんなのよ!!


まるで子供のようにその場で地団太を踏み、両手で髪をかき乱した。


狂ってしまいそうな状況の中、あたしは小さな物音に敏感に勘づいた。


コトッ。


リビングの隣の部屋から、なに軽いものが床へ落ちたような音がした。


あたしはそっとその部屋へ視線をやる。


体中から汗が噴き出す。
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