RealGameー恐怖は終わらないー
強制リトライ。


その文字が、何度も何度も脳裏を通り過ぎていく。


あたしはジリジリと近づいてくる恐怖を肌で感じていた。


その恐怖から逃げるように、あたしもまたジリジリとソファから立ち上がった。


両親を起こさなきゃ……。


電気もついていない暗い部屋の中、月明かりだけを頼りにあたしは寝室へと向かう。


そっと、物音をたてないように。


隣の部屋にいる【悪魔】に気づかれないように……。


玄関へと通じる廊下側の扉を開けた、その時だった。
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