RealGameー恐怖は終わらないー
【悪魔】と目が合った。


【悪魔】は黒い服を着ていて、手に鉄パイプを持っていた。


見開かれた目。


ニタリと笑う口元。


【悪魔】の息遣い。


すべてがあたしの体に絡みついてくるようだった。


呼吸は乱れ、血が一斉に体外へ排出されていくような感覚。


目の前が真っ白になり気絶できたらどれほどよかっただろうか。


でも、ゲームはそれも許さなかった。


あたしは弾かれたように玄関へ走った。
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