RealGameー恐怖は終わらないー
☆☆☆

あたしがゲームの後遺症とも呼べるものにさいなまれていても、ゲームは待ってくれない。


携帯電話が震えたのは、自室に入ってすぐのことだった。


電気を付ける暇もなくあたしはその震えを敏感に感じ取り、小さな悲鳴をあげた。


そっと携帯電話を取り上げる。


パッと光る画面。


暗い部屋の中、携帯画面の明かりで周囲が明るく照らし出される。


【レベル6 プレイ】


ついに、折り返し地点にやってきた。


どくどくと心臓が高鳴る。


これから先、どんどんレベルは上がって行く。


今まで以上の恐怖が待ち受けている。

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