RealGameー恐怖は終わらないー
そんなことになったら、きっと……。


最悪な事態を考えて、あたしは頭をふってその考えを打ち消した。


どうにかできないだろうか。


報道陣の目を盗んで逃げることはできなだろうか。


そう考えて部屋の中をグルグルと回る。


「あの男が悪いのよ、女の子たちを拘束したりてしているから」


あたしは自分に言い聞かせるように何度も何度もそう呟いた。


その時だった、いつの間に起きていたのかあ母さんが一階からあたしの名前を呼んだ。


「今日はご飯はいらない!」
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