RealGameー恐怖は終わらないー
叫ぶようにそう言うと、「違うわよ、お客さんよ! 昨日の火事の事を聞きたいんだって!」と、返事があった。


火事の事を聞きたい!?


あたしはその言葉で固まった。


ジワジワを体内から焦りと恐怖の汗がにじみだしてくる。


やっぱり、あの人たちはあたしが犯人だと思っているんだ。


だから家の前で待っているんだ!


あたしは泣きそうになるのを必死でこらえ、「話すことなんてない!!」と、返事をするとベッドの中へもぐりこんだ。


布団を頭までかぶり、昨日の出来事を思い出さないように怜央の顔を思い浮かべる。
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