RealGameー恐怖は終わらないー
そう怒鳴る颯真お兄ちゃんを無視し、あたしは雨の降る車外へと走った。


先ほどのガードレールの場所まで戻ると、その下に1台のバスが横倒しになっているのが見えた。


やっぱり……!!


「颯真お兄ちゃん!! 助けて!!」


「まじかよ……」


かけてきた颯真お兄ちゃんはその光景に愕然としている。


「ロープ持ってきた。これをガードレールにきつく結んで、逆側を腰に巻いて下りればいいわ」


そう説明しながらあたしはロープを取り出した。
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