RealGameー恐怖は終わらないー
「おい、待てよ。自分で助けに行く気か!?」


「そうよ」


「危ないだろ! 今助けを呼ぶから」


そう言い、携帯電話を取り出す颯真お兄ちゃん。


しかし、山の中で電波が届かないのか何度も舌打ちを繰り返した。


こうしているうちにもゲームの時間は刻一刻と過ぎていく。


あたしは自分の体のロープを固定し、崖を下りていく準備をした。


「おい、待てよ芹香」


「待っている暇なんてないわ」
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