RealGameー恐怖は終わらないー
道路からバスまでの距離は5メートルほどだった。


たいした被害がなければいいけれど……。


そう思いながら一番後ろの窓を手ごろな石で割って、バスの中へ一歩足を踏み入れた。


そこに広がっていたのは、まさに惨状だった。


ただ落ちただけならよかったのに、バスは大きな岩にぶつかって止まったようで、地面側の窓からその岩が顔をのぞかせていた。


その岩の大きさはバスをほぼ同じくらいまでなっているため、ほとんどの乗客が岩に体を今日だした状態だった。
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