RealGameー恐怖は終わらないー
立て続けに起こった事件のせいでふさぎがちだったあたしが、突然元気になったことに両親は少し驚いたような顔をしていた。


お母さんと一緒に料理をして、お父さんと一緒に新聞を読んで。


そんな当たり前な日常に一瞬でも戻れた気がしていた。


携帯電話をゴミとして捨てれば、食欲も出てきて自分が死ぬなんて嘘じゃないかと思えてきたくらいだ。


でも……。


どんなことをしても、ゲームはあたしを離してはくれなかったんだ。
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