RealGameー恐怖は終わらないー
☆☆☆

携帯電話を破壊して3日がたっていた。


最後に、もう一度学校へ行ってみようかな。


そんな事を考えながら、制服を見つめていた時だった。


聞きなれたバイブ音があたしの耳に届いてきたのだ。


あたしはその音に反射的に身を固くした。


ブーッブーッと、低い音は部屋の中から確かに聞こえてくる。


「どこ……?」


背中からブワッと汗が噴き出す。


梅雨も終わりに近づき熱いハズなのに、体は氷のように冷たかった。
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