RealGameー恐怖は終わらないー
☆☆☆

お母さんと2人で電車に乗るなんて、一体何年ぶりだろうか?


たしか、小学校の頃はよく電車移動をしていた。


あたしのピアノの発表会の時とか、週末家族でお弁当を持って山を登ったりとか。


そんな事を思い出しながら、あたしはジーンズとTシャツに着替えていた。


どんな格好をしていても、きっと痴漢はあたしを狙ってくる。


だから、なるべく分厚い生地の服を選んだ。


リビングに下りて、すでにしたくを終わっているお母さんに声をかける。

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