RealGameー恐怖は終わらないー
また電車に乗って帰る気になんてなれず、ゆっくり歩いて帰ろうという事になったのだ。


「芹香、大丈夫?」


近くの自販機でジュースを買った、お母さんが戻って来た。


「大丈夫だよ……」


そう返事をするが気分はよくない。


冷たいジュースを飲むと、少しだけ胸の奥がスッとする気がした。


「ごめんね、お母さんが電車で行こうなんて言ったから」


「お母さんは悪くないよ。あたしのこと、心配してくれたんでしょ?」

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