RealGameー恐怖は終わらないー
「そうだけど……。まさか、あんな事故が起こるなんてね……」


事故……。


ただの事故ならどれだけよかっただろう。


大変だったねと、かわいそうがられて終わるだけなら、どれほど楽だろう。


「ねぇ、お母さん」


「なに?」


「最近周りで起こっている事故や火事が、全部あたしのせいだったらどうする?」


そんなこと聞くつもりじゃなかったけれど、ふと口がついて出ていた。


お母さんが驚いた顔であたしを見る。
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