RealGameー恐怖は終わらないー
冷静にそう考えていた。


船橋君を引っ張った力であたしの体は空中へと投げ出され、視界には校庭が映っていた。


あたしが死んで、船橋君が助かる。


そういうゲームだったんだ。


そして、一番最初の登録画面を思い出していた。


【一番大切なものが失われると、ゲームオーバー】


これで、あたしはゲームオーバー。


次の瞬間、グシャッという音が自分の耳に入った。


ほんの一瞬の出来事で、痛みは感じなかった……。
< 394 / 525 >

この作品をシェア

pagetop