RealGameー恐怖は終わらないー
~芹香side~

頬になにかが触れている気がしていた。


暖かくて、柔らかい。


そしてとても懐かしくて、愛しい。


でもその勘が句はすぐになくなってしまい、あたしは心にポッカリ穴があいてしまったような感覚に襲われた。


なくなってしまった感覚を追い求めるように、あたしは光へ向かって歩いて行った。


長い長い、そしてとても暗いトンネルの中。


ヒヤリと冷たい風が吹いて、そしてあたしは目を開けた。
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