RealGameー恐怖は終わらないー
薄く目を開けると真っ白な天井と蛍光灯が目に入り、眩しくて目がチカチカした。


体が言う事をきかず、ひどく頭が痛い。


「ここ……どこ?」


そう呟いた声もかすれていて、枕元に置かれているナースコールに気が付くまでここが病院のベッドの上だという事にも気が付かなかった。


あたし、一体どうしたんだっけ?


真っ白な個室の中、あたしはぼんやりとした頭で記憶をたどる。


先生から電話があって、久しぶりに学校へ行ったところまでは覚えている。


でも、それ以降の記憶が思い出せない。
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