RealGameー恐怖は終わらないー
かすれた声で呼ぶと、お母さんは驚いたようにあたしを見て、それから「目が覚めたの!?」と、駆け寄って来た。


あたしは一体何日くらいここにいたんだろう?


泣きそうな顔であたしの手を握るお母さん。


「心配したのよ。よかった……よかった」


何度もよかったと繰り返し呟き、あたしの頬をなでる。


一瞬、夢の中で見た暖かな感覚を思い出した。


あれはお母さんの手の感覚だったのかな?
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