RealGameー恐怖は終わらないー
「お父さんに連絡してくるから、大人しくしているのよ?」


散々あたしの体をさすり、意識が戻ったことを確認して、お母さんが立ちあがった。


「うん……」


あたしは頷き、その後ろ姿を見送る。


そして、真っ白な天井に目を移し……。


ドクンッと心臓が脈打った。


あ……れ?


大切なことを忘れている気がする。


あたしはここで目覚めてしまった。
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