RealGameー恐怖は終わらないー
「ひっ……」


壁には2つの目玉があり、血走ったその目はギョロリと黒目を動かしてあたしをとらえた。


「い……やっ……」


悲鳴さえあげられず、あたしはその場に尻もちをついた。


この得体のしれない者から逃げろっていうこと!?


あたしは這いつくばるようにして病室のドアへと向かう。


その先に、今までなかった足が突然現れたのだ。


見たことのない男もののスニーカーにジーンズ。


恐る恐る顔を上げ、その足の先を見上げる。
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