RealGameー恐怖は終わらないー
そこには男が1人立っていた。


同い歳くらいの男。


「あ……あ……」


あたしは声にならない声を必死ではり上げる。


その男の体は半分透けていて、後ろのドアが見えている。


この人は生きてはいない。


すぐにそう理解した。


でも、あたしの恐怖が絶頂に達したのはそれだけが原因ではなかった。
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