RealGameー恐怖は終わらないー
「ま……さか……ゲームクラブのみんなが……【リアルゲーム】を開発した……?」


ジリジリと近づいてくる石村君から逃げるように後ずさりをして、あたしは呟く。


すると、石村君がかすかに口角を上げて笑った。


コキコキと首を前後左右に揺らしながら、石村君は近づいてくる。


「ゲームをつくったのは【アイツ】だ」


「【アイツ】って……一体誰のこと!?」


地面に這いつくばりながら後退していくと、窓のある壁に突き当たってしまった。


周囲を見回しても逃げ道がない。


「【アイツ】だよ。ほら、そこにいる」


そう言って石村君が壁を指差す。
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