RealGameー恐怖は終わらないー
壁の中から這い出てくるように【アイツ】が姿を現したのだ。


目から頬、頬から耳。


徐々にその姿を見せる【アイツ】。


うそ……。


うそだ……!!


あたしは何度もかぶりを振った。


こんなこと、あるはずがない!!


ズルズルと壁から出てきた【アイツ】は、ようやくすべての姿を現した。



ボロボロと涙がこぼれ、その現実を受け入れられないあたし。


だって、目の前に現れたのは中学校時代のあたし、だったのだから……。
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