RealGameー恐怖は終わらないー
一瞬にしてその時の出来事を思い出し、あたしは荒く呼吸を繰り返した。


あれ以来、ゲームクラブは活動休止になった。


その理由は誰も教えてくれず、ただクラブのメンバーはまだ影でなにかをしているという噂だけが学校に残っていた。


「まさか……あれがキッカケで……?」


あたしは石村君を見上げる。


「そうだよ。君が引き起こした偶然が、ゲームと現実をリンクさせるゲームを誕生させた……」


「あたし……そんなつもりじゃなかった!!」


石村君と中学時代のあたしが徐々に距離を縮めてくる。
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