RealGameー恐怖は終わらないー
看護師は一旦言葉を切り、再び顔を列の前の方へと向けた。


「随分とうなされていましたよ」


「うなされて……?」


「えぇ。【リアルゲーム】と、呟くときもありました」


【リアルゲーム】


その単語に俺の心臓はドクンッと跳ねた。


背中に汗が伝って流れる。


「芹香は……ゲームが好きでしたから」


俺は自分の動揺を悟られないように、そう言った。
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