RealGameー恐怖は終わらないー
すぐ目の前で立ち止まる俺の影に、山路看護師は顔を上げた。


太陽の眩しさに目を細め、それから「あぁ……」と、小さく言った。


俺は無言のまま隣に座り、昨日洗濯しておいてハンカチを差し出した。


「別にいいのに」


「借りを作りたくないので」


そう答えると、山路看護師は軽く笑って額の汗を手の甲でぬぐった。


「今日は暑いですね」


「そうね……」


「こんなところで何をしているんですか?」
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