RealGameー恐怖は終わらないー
「画面はもっと明るくて、こんな怖いカウントダウンなんてなかったわ。

ただ、体を使ってゲーム上のキャラクターを操作して遊ぶ。その程度のゲームだったのよ」


まるでこの【リアルゲーム】がどんなものがわかっているような口ぶりだ。


「でも、実際のリアルゲームをやるのは初めてなんですよね?」


「えぇ。自分でやるのはね」


「どういう意味ですか?」


「あたしが体験したゲームよりも、もっと進化したゲームと弟が試しているのを見たことがあるの。

だから……これがどんなゲームか、だいたい予想がつくのよ」


そう言って、山路さんは登録を終わらせたのだった。

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