RealGameー恐怖は終わらないー
親に頼まれた買い物をしている。


そんな雰囲気だった。


だから俺はその子から視線を外そうとしたのだが、その時だった。


その子の後ろから細い手が伸びてきて、少女の肩を叩いた。


驚いて振り返る少女。


俺もつられて少女の後ろへ視線を移した。


「山路さん……?」


山路さんが少女に話しかけている。


しゃがみ込んで少女と同じ目線になり、なにか言っている。


気になった俺は信号が青に変わっても渡らず、2人の元へ歩いて行った。
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